アリモリソウ(有盛草 キツネノマゴ科)が11月半ばに開花しました。花冠は釣鐘型で白色、5裂、オシベ2本、葯は黒茶色、奥に紅紫色の標紋、葉はみずみずしい濃緑色で対生、繁殖は長さ80cmにもなる匍匐茎で節から根を出す、種による繁殖は未確認。
本来ならば、九州以南に自生する植物ですが、伊東の環境が合っているのでしょう、リュウビンタイやミドリハカタカラクサなどと一緒にタケや常緑樹の林床で生育しています。
一体、いつ、どこからやってきたのでしょうか。八幡野の限られた地域で自生しているのです。昨年は群生していましたが、下草が刈られてしまったため、残念ながら今年は道沿いに並ぶようにしか咲いていません。
和名は発見された地が奄美大島の有盛古墳がある山中であることから、これに因むものと推測されています。
(中原君代)
撮影地:伊東市八幡野