大涌谷 生きている火山

3000年前の水蒸気爆発(熱いマグマが地下水に触れて大噴火)で出来た箱根の大涌谷。2015年に小規模噴火があり、一時は立ち入りが禁止されていた自然研究路に、予約すれば入ることが出来ます。人数限定で、火山ガス濃度が上がったら走って逃げられること、呼吸器の病気がないことなどが条件です。協力金500円を払い、ヘルメットをかぶってゲート内はいると、枯れたアセビなどの森が広がる灰色の世界。土石流を防ぐ防護ダムや、シェルターも設置されていました。名物黒たまごがブクブク沸き上がる温泉のなかで茹でられていますし、温泉の元もここで取っています。火山ガスを含む水蒸気が立ち上る中の散策後、ゲートの外へ出ると大勢の観光客が訪れていました。生きている火山と、その火山の惠みを享受する人々がそこにありました。

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